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Article Memories vol.3: 共産主義とは? 社会主義・資本主義との違いを子どもにも分かりやすく説明

Theme: 政治

Time: 約5分

Difficulty: 

 

 

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共産主義: 資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制。

土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有する。

生産されたものもみんなのものとなり、均等に分配するという考え。

マルクス主義思想では、資本主義は資本を持っている人が富を独占して、人々の間に貧富の差が生まれると考えた。資本家ばかりがお金を増やし、それ以外の労働者は一向に豊かにならず、資本主義社会の限界を見通した。

また、新しいものの開発は、過去の知識や多くの人の知恵が積み重なって生まれたもので、資本家だけが独占できるものではないと考える。

 

社会主義: 資本は国のもので、国がそれらを管理して平等にする体制。

個人が資本を所有することは認められない。

そもそも社会主義の考えが生まれたのは、資本主義による弊害が明らかとなってきたことがきっかけ。資本主義では、企業や個人が自由に経済活動を行い、それぞれの利益を追求する。すると資本を持つ人とそうでない人との間に貧富の差が生まれ、資本主義経済の問題点が明らかとなってきた。

そして1917年のロシア革命を経て、旧ソ連が確立したのが社会主義経済の体制。社会主義では、資本主義の考えを否定し、それに相反する体制として生まれた。

しかし社会主義では、労働者がいくら頑張って働いても給料は上がらないし、効率的に仕事をしようという努力も必要ない。そのため人々の働く意欲が失せ生産性が低下し、経済が停滞するようになった。さらに旧ソ連の一部の共産党幹部が富を独占する事態も生じ、ついに1991年に崩壊。その後のロシアでは、資本主義経済が導入され資本主義化が進められた。

 

社会主義共産主義の違い

共産主義は、社会主義の理想的な思想であり、社会主義の進化版ともいえる。

 

社会主義では、企業が得た利益を国が管理し、国民の給料も国が管理して分配する。

共産主義では、そもそもすべての利益をみんなで共有するという考えがあり、国が管理する制度自体もいらないこととなる。

このように、社会主義が生まれた後にそれを実現する方法として共産主義が体系化されると、共産主義社会主義には明確な違いが出てきた。しかし旧ソ連が崩壊すると、共産主義社会主義の違いは曖昧となり、現代ではほぼ同じような意味として捉えられている部分もある。

 

社会主義と資本主義のメリット・デメリット

社会主義では平等な社会になるというメリットはあるが、社会主義国家が崩壊したように、なまける人が増えて経済がなかなか発展しにくいというデメリットがある。

資本主義は経済が発展しやすいメリットはあるが、お金持ちはさらに富を増やし、そうでない貧しい人も生まれ格差が広がるというデメリットがある。

 

現在は日本を含め多くの国が資本主義体制をとっているが、貧富の差が広がりやすいという問題点が指摘されている。